がんの中には男女特有の病気というものも存在します。それらの多くは生殖器との関係性があり、他とは違い多くの特徴を持っていることが知られています。その中でも今回は女性にのみ関係のある病気を見ていきます。
それは卵巣がんです。「沈黙のがん」と別名では呼ばれており、アメリカでは実に2万人以上が発症して1万人程度が亡くなっています。
日本では数十年前からじわりと人数が多くなり、現在は6500人が患い、3200以上が亡くなっています。死亡率を見ると、どちらも50%程度であることが分かります。
ほとんど初期症状などが見られないのですが、どう検査をすれば良いのでしょうか?それが分かればどうにかして最初の段階で発見することができるでしょうか?
お腹が出てきたり下腹部に違和感がある
卵巣がんでは初期の状態を自分で判断することはとても難しいのですが、ある程度進行してくるとお腹が出てきたり、下腹部にずっと違和感を感じるようになります。
これが一過性のものであれば中年太りということで片付けることができるのですが、3週間ほど常に違和感を感じるようでしたら、がんの可能性があるので産婦人科に相談してみるのがよいでしょう。
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注意点はこれが切除可能な初期ではな、くかなり進行して10CMくらいの大きな腫瘍になってから気付くというものです。
何故ならば卵巣は骨盤という安定して大きな空間の中に存在しており、ゆらりゆらりと動くことができるほどゆとりがあるのです。
そのため腫瘍が小さいうちは他の臓器などを圧迫しないので、何も違和感を感じることができないのです。
早期発見・治療という概念は無い
子宮がんなどのようにすぐに発見できて治療もスムーズという概念は卵巣がんには存在しません。
アメリカでは患者数が多いこともあり様々な方法が考案されましたが、有効とする結論は得られておらず、それは現在でも変わりません。
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ということは症状が出るまでは、自分でどうにかすることはできません。
そして症状が出たころは既に手遅れとなっている場合があるのでかなり恐ろしい病気であることは間違いないのです。
検査は超音波を使う
ではどのようにして卵巣がんから自分を守ることができるのでしょうか?
それには1年に1度ぐらいの検査を実施するのが望ましいとされています。この検査では超音波を使って状態をチェックします。腫瘍がある場合にはすぐに分かりまます。
もし影のようなものを発見できたら、4ヶ月毎にフォローアップを受けます。
良性ならばそれで良いですが、悪性になっているかどうかは時間が経過しないと分からないためこのような方法が取られます。検査で分かればその後の措置は比較的スムーズにいくことが多いようです。
もし不安だという人は、産婦人科で検査をしてみてください。恥ずかしいと思う人もいるかもしれませんが末期で手遅れになるよりかは遥にマシなハズです。それはすぐに終りますのでそこまで大変なものではありませんよ。
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