
「沈黙のがん」として有名なのが、卵巣に発生する悪性腫瘍です。
普段の生活において自覚できる人はほとんどおらず、初期状態で発見されることは極めて稀だといわれています。
そんな卵巣がんですが、生存率はどれくらいなのでしょうか?
どの段階で治療を開始したらどうなるかなどを知っておけば、気持ち的にも楽ですよね。
そこで今回は、卵巣がんの生存率と再発の目安についてご紹介していきます。
早期発見できれば卵巣がんは90%は治せる

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卵巣がんが恐ろしいと言われているのは、初期の頃から治療が困難だという訳ではありません。
早期発見ができていれば、90%の確率で5年生存することができ、完治という面でも期待が持てます。
ですがそれを実現することが非常に困難だというだけです。
というのも卵巣がんは、初期の状態で気付く人はほとんどいないと言われているのです。
理由としては、骨盤の中の広い空間に存在しているので多少腫瘍が大きくなったところで、どこにもその影響が届くことがありません。
そうしたこともあり、発見が遅れて気付いたときには、ステージⅡという状態になっていることが多いのです。
卵巣の片方に転移するケースが目立つ

卵巣がんの5年生存率を見ていくと、ステージⅡでは70%ですがステージⅢでは20%にまで急落してしまいます。
その原因として考えられているのが、両卵巣への転移です。
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通常片方にがん細胞が増殖して、そのままステージⅡまでは推移するのですが、Ⅲに入るともう片方にまで転移をします。
そうすると浸潤能力が単純に2倍になる訳で、早く転移をする可能性が高まるので、ここまで生存確率が下がってしまうということになります。
そして他の臓器への転移が見つかると、ステージⅣになるのですが、これも両方において発症している時のほうが早く、そして遠くまで移りやすいと考えられています。
ステージⅣにおける5年生存確率は、10%前後となりますので余命は半年から1年になるケースがほとんどだろうと考えられています。
卵巣がんは再発する可能性がとても高い

卵巣がんの、生存率を落とす要因として挙げられるのが「再発性」です。
実は他のがんに比べても、再発する可能性がとても高いと言われています。
その原因というものはハッキリしていませんが、一度再発するとそれを完全に撤去させることは現代の技術では難しいということなので、別の治療方法に頼ることになります。
ということは根治が難しくなるので進行を食い止める方法でしか、その存在をどうにかすることはできないということになります。
再発率を下げるには日頃からのケアが重要
がんというものは、再発するのが一番厄介だといわれていますが、卵巣がんはまさにその典型という訳です。
このがんは、早期発見することが難しく、治療しても60%の確率で再発するという特徴があり根治がとても大変です。
いかに早めに知っておくのかが求められます。
普段の生活で知ることができるかどうかとても重要で、そこから様々なケアを行うことができます。
そうすることで、知ったあとでも十分に対策を行うことができると考えられます。