がんの中でも早期発見が難しく、発見された時にはすでにステージⅢになっていることがほとんどだといわれ、日本のがんでの死亡原因における第三位となっているのが大腸がんです。
今回はその中でも肛門から比較的近い位置にある直腸がんについて調べていきます。肛門から離れれば離れるほど症状が乏しいといわれているのですが、5年生存率はどんなものなのでしょうか?さっそく見ていくことにします。
早期発見ではほぼ100%の生存率を誇る
日本の死亡原因の3位ということですから、よっぽど厄介な病気かと思うかもしれませんんが、実は早期に見つかり適切な治療を行えば、再発などもなしにほぼ100%の確率で完治することができるのです。
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構造としてはそこまで厄介なものではありませんし、大腸というのは分厚い層で覆われているのでがんの進行がとても遅いのです。
そのために重症化するまでには時間的猶予がありますので、早めに治すことをしてしまえば、完治も可能なのです。しかしながら、何故多くの人が亡くなっているのでしょうか?
ステージⅢで発見されるのがほとんど
ここに一番厄介な原因が隠されているのですが、実は直腸がんは初期症状が非常に乏しいのです。
進行が遅いということと、分厚い層で出来ているのである程度まで侵食していないと、体がそれを確認することができずに、本人としても何が起こっているのかまでは分からないのです。
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そこで全く気付かずに生活をして、自覚症状がでる時には「あれおかしいな?」という気分になります。そして病院に行くとステージⅢのリンパ節への浸潤が確認されるほど深くまでがん細胞が侵食してきていることを知らされます。ここまで来ると、5年生存率は70%程度になります。
通常はここまで浸潤してしまうと、一気に生存率は下がるのですが、まだ直腸でのがんはそこまで変化というものはありません。しかしこれでも気付かない場合にはステージⅣに移動してしまい、大変なことになります。
遠い臓器にまで転移が発見されると生存率は著しく低下する
直腸がんでは、Ⅲというランクで発見されていれば、進行速度を遅らせることや、少しずつ退治していくことで治すことは可能ですが、Ⅳになると遠い臓器にまで転移が見られることになる訳ですから、ほとんど治療は不可能です。
そのため余命は1年から3年と申告されることが多く、5年生存率では15%程度と極端に低下するのです。
また直腸がんは高齢者に多く発生すると考えられています。長期間にわたってゆっくりと進行するがんですから、若者よりかも高齢者のほうが発症するというのは自然な考えです。
免疫力が低下していることもあり、死亡するケースというのが多いように思われます。
このように、直腸がんは早期に発見できればそれほどコワイ病気ではありません。しかしステージⅢやⅣで自覚症状が出て病院に行く人が8割だと言われていますので、それを知るというのはとても大変になるでしょう。
できるだけ定期検査をして、早めに発見できるように行動しておきましょう。
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